バドミントンなどスポーツチームの運営をしていると、メンバーが怪我をしたときのことも配慮した方がいいのかな?と考えると思います。
そこで「団体スポーツ保険」を検討すると思いますが
保険というだけで、
- 種類がたくさんあって複雑
- どんなものがあるのかが分からない
- 調べるのも面倒くさい
と調べる前から諦めてしまう方も、多いのではないでしょうか。
しかし事実上、選択肢は1つだけ。
それを知っているだけで、チームの保険に対する方針が変わるかもしれません。
是非この記事で、学んでください。
この記事に掲載される内容は、バドミントン活動を対象にしたものです。
※アメフトなど危険度が異なるスポーツは保険内容が異なりますので、ご注意ください。
スポーツ保険には団体と個人がある。
スポーツ保険には、「団体で入るもの」と「個人で入るもの」があります。この記事は「団体で入るもの」について書いていますが、まずはその違いを把握しておきましょう。
個人と団体の違い
個人向け
個人向けのスポーツ保険は、選択肢が多いです。
- docomo/MIZUNO/Yahoo!/楽天などの保険がある。
- 怪我だけでなく、ラケットなど補償対象を広げることができる。
- 掛け金次第で補償内容を充実させることができる。
- 1日単位で加入することができる。
団体向け
団体向けの保険は、内容が決まっています。
- 補償内容は、損害保険と賠償責任保険、突然死葬祭費用保険。※詳細は下記に記載
- 年単位で加入する。
- 4人以上でないと入れない。
掛け金の差
個人向けは安いもので、¥450/月~や、¥300/日~になります。
団体向けは¥1,850/年となります。※誰もがこの金額ではないので注意
個人向けのものは、状況に応じて、内容が選べるのに対し、
団体向けのものは、とにかく安い!!
年間を通して活動するチーム(団体)に所属しているのであれば、特別な理由がない限り、団体向けのものを選んだ方がお得です。
団体スポーツ保険は”スポ安”を選ぶことになる。
スポーツ安全保険
スポーツ安全保険は、誰もが安心してスポーツや文化などの団体・グループ活動(社会教育活動)に参加できるようにするため、(公財)スポーツ安全協会が損害保険各社と協力して作り上げた、小さな掛金で大きな補償が得られる公益目的事業です。
制度の概要 | 公益財団法人スポーツ安全協会 (sportsanzen.org)
スポーツ安全保険は略して”スポ安”※”すぽあん”と呼ぶそうです。
固有名称に感じませんが、「スポーツ安全保険」という、正式な保険の名前です。
スポ安は、損害保険会社8社の間で保険契約を締結しています。
その損害保険会社がこちら。
- あいおいニッセイ同和損害保険
- 共栄火災海上保険
- 損保ジャパン日本興亜
- 東京海上日動火災保険
- 日新火災海上保険
- 三井住友海上火災保険
- 大同火災海上保険
- AIG損害保険
めちゃめちゃ大手やん!!
大手が集まってスポーツ活動を推進してくれているんだ。
他に選択肢が見当たらない。
”スポーツ安全保険”以外の選択肢は、もしかすると世の中にはあるのかもしれませんが、各地方スポーツ協会は”スポーツ安全保険”を推奨しているので、Google検索などでは簡単に見つけられません。
団体スポーツ保険の選択肢は一択になっていると思ってよいでしょう。
掛け金
高校生以上でバドミントンを行っている方は、2パターンしかありません。
64歳以下|一人当たり年間1,850円
65歳以上|一人当たり年間1,200円
補償内容
補償内容は3つです。
①傷害保険
簡単にいうと活動中の怪我に対する補償です。
入院、手術、通院のほか、後遺障害、死亡まで補償されます。
入院だと1日4,000円、通院だと1日1,500円の保険金が支払われます。
昨今の夏の暑さは深刻なので、熱中症も補償の対象なのでは嬉しいところ。
バドミントン合宿など、普段とは違う場所で活動していても補償の対象となります。
②賠償責任保険
自分ではなく、他人に怪我をさせてしまった場合や施設に損害を与えてしまった場合の補償です。
1事故で最大5億円まで。
ただし、法律上の損害賠償責任を負った場合に限り対象となります。
バドミントンの場合、打ったシャトルでプレイヤーを失明させてしまい、賠償責任を負った特殊な事例はあるものの
バドミントンで通常起こりえる事故や怪我は対象とはならないと考えておいた方が良いでしょう。
活動によって、体育館の設備に損害を与えてしまった場合などがメインとなります。
③突然死葬祭費用保険
団体での活動中および往復中に突然死した場合で、親族が葬祭費用を負担したときに対象となります。
バドミントンではなかなか起きないと思いますが、もしもの時にご家族を助けるものになります。
加入方法
インターネットで加入ができます。
「手書きの用紙を作って郵送する」という手順を踏まなくて良いです。
ただし、インターネットで申し込みを行った場合には、
その後7日間以内に掛け金を支払わなければなりません。
コンビニで支払いができます。
合計金額が30万円以下であれば、セブンイレブンやローソンなど、コンビニエンスストアでお支払いが出来ます。
例えば、ローソンであればLoppiを使います。
チケットを購入するようなイメージで支払いができるのです。
加入には最低でも4人集める必要があります。
スポーツ安全保険は団体が対象です。その団体の定義は4人以上。
従って、加入者を4人集める必要があります。
しかし、そこで障壁となるのがお金。
保険は使わない可能性の方が高いため
一人当たり年間1,850円=一ヵ月155円でも
高く感じてしまうことも多いでしょう。
もし4人以上加入者を集めることが出来ない場合は、個人スポーツ保険を選択することになります。
一人当たり155円/月の金額であれば、例えば参加費に組み込んでしまうことも出来るでしょう。
各々のチームの仕組みに合う方法を模索してください。
運用方法
毎年補償期間が決まっている。
補償期間
■開始:4/1
■終了:翌年の3/31
注意したいのが、掛け金を支払ってから1年間というわけではないところ。
補償開始期間の事前申請も可能なので、チームの運営者は
この方法がスタンダードになります。
年度の途中からの加入も可能ですが、都度手続きが必要なうえ、掛け金を支払った翌月からが補償の対象となります。
団体スポーツ保険は、スポーツ安全保険。
大手保険会社が日本のスポーツ活性化のために、安いプランを提供してくれています。
選択肢が1つだけだということを知っていれば、採用のハードルが下がるでしょう。
各チームの活動の負荷・メンバー層によって、採用するかどうかは決まってくると思います。
まずは知ることから!
より良い選択をしてください。