- YONEXのシャトルの選び方がわからない方
- 今使っているシャトルが適切なのか確認したい方
YONEXのシャトルは60%近いチームに採用されています。

しかしラインナップが豊富で、自分が選ぶ立場になると悩んでしまいますよね。
ぜひラインナップ全体を把握して適切なシャトルを選んでください。
YONEXのシャトルのラインナップ
水鳥の羽根は『7種類』
2025年1月時点の水鳥の羽根のラインナップは7種類です。
※2025年 AEROSENSA400は販売終了になりました。


ぺつかずがシャトルケースのイラストを描きました。



分かりやすいと思いまして。
以下が、価格の高い順に並べた現行の水鳥シャトルです。
- TOURNAMENT(トーナメント)
- NEW OFFICIAL(ニューオフィシャル)
- AEROSENSA 700(エアロセンサ)
- AEROSENSA 600
- AEROSENSA 500
- AEROSENSA 300
- AEROSENSA 200
ほとんどの名前がAEROSENSA(エアロセンサ)+数字になった。
2018年頃から、YONEXのシャトルの名前は
『AEROSENSA+数字』に移り変わっていきました。
- TOURNAMENT(トーナメント)
- NEW OFFICIAL(ニューオフィシャル)
- HI-CREAR (ハイクリア)
- LEAGUE(リーグ)
- TRAINING(トレーニング)
- STANDARD(スタンダード)
- STANDARDⅡ
- CYBERTEC 02(サイバーテック)
- CYBERTEC 01
旧ラインナップは名前が華やかでしたが、統一感がなく、どのシャトルがどの位置にあるのか分かりにくいものでした。
近年のトレンドでは、ブランド名を統一し、数字でランクを示す方式が主流となっています。これは、自動車やカメラ業界などでも見られる手法です。



STANDARDは2の方が下、CYBERTECは2の方が上と
つい最近まで、非常に分かりにくい名前の時代でした。
カテゴリーは3つに分かれている。
YONEXのシャトルは3つのカテゴリーに分類されます。
分類は、シャトルケースのデザインと色で見分けることができます。


ケースの表記されているそのままを言葉を使うと、
『HIGH QUALITY』『High Grade Practice』『Practice』の3つに分けられています。
分かりやすい言葉に変換すると、
カテゴリー | ケースの表記 | 用途 |
---|---|---|
公式試合用 | HIGH QUALITY | 公式戦で使用される最高品質のシャトル |
練習試合用 | High Grade Practice | 練習試合やクラブでの試合に適した高品質なシャトル |
練習用 | Practice | 初心者の練習や基礎打ちに適したシャトル |
1.HIGH QUALITY
日本バドミントン協会の検定合格球
HIGH QUALITYのカテゴリのシャトルは、日本バドミントン協会の検定に合格し公式戦での使用が認められています。主に大会に出場する選手や、試合をメインに活動するチームに適したモデルです。
TOURNAMENT(トーナメント)


YONEXの最高級シャトルであり、オリンピックなどの国際大会でも使用される唯一の日本製モデルです。飛行性能・耐久性ともに世界最高レベルですが、その分価格も高額。
定価:¥7,480/ダース
特徴:
- 国内最高品質のシャトル
- 唯一の日本製
- 受注生産のため流通が少ない



一度は使ってみたい憧れのシャトルです。
NEW OFFICIAL(ニューオフィシャル)


国内の多くの大会で採用されている高級シャトルです。飛行性能・耐久性共に優れ、採用しているチームは多いです。流通量が多く、安定して入手ができるのも大きなメリット。定価は¥6,380/ダースと高額なものの、その流通量の多さから比較的値引き販売されていることが多いです。
定価:¥6,380/ダース
特徴:
- 高い飛行性能と耐久性
- 安定した流通量
- 比較的値引き販売が多い
『HIGH QUALITY』カテゴリの中では、コスト・性能のバランスが最も良く、特におすすめのモデルです。
試合で強打を多用するチームはNEW OFFICIALを積極採用するべきです。
- 耐久性が高いため、安価なシャトルを大量に消費するよりもコストが抑えられる可能性がある。
- 公式戦に近い打感を得られるため、実戦感覚のトレーニングが可能。
- 傷んだシャトルも基礎打ち用として再利用できる。
羽根部分だけではなく、性能の高いコルクや、変形しにくい接着など、YONEXの技術が詰まっています。
AEROSENSA 700


第2種検定球として、国内大会での使用が認められています。飛行性能・耐久性・打感のバランスが取れたモデルですが、NEW OFFICIALと比較すると特に耐久性の面でやや劣ります。
定価:¥5,720/ダース
特徴:
- 第2種検定合格球
- NEW OFFICIALよりやや耐久性が低い
- 少しでも安価に『HIGH QUALITY』のカテゴリを利用したい方向け
コストを抑えつつ、検定球を使用したい場合に利用しましょう。
2.High Grade Practice
コストと性能のバランスが良いカテゴリー
『High Grade Practice』カテゴリーのシャトルは上位の『HIGH QUALITY』と比較すると飛行性能・耐久性がやや劣ります。一方で、下位の『Practice』よりも打感が大きく優れており、試合感覚を損なわずに練習できるのがメリットです。
価格帯:¥3,500~¥5,500/ダース
初心者を含めた様々なレベルのメンバーが集まるチームに適しています。
AEROSENSA 600


AEROSENSA 600は、検定費用を差し引いたAEROSENSA 700とも言われています。検定合格の保証はありませんが、その分価格が抑えられており、実際にはAEROSENSA 700に近い性能を持ちます。またスペックが同等のAEROSENSA500と比較して反発感を感じることができます。
定価:¥5,280/ダース
特徴:
- AEROSENSA 700に近い性能
- 反発感があり、しっかりとした打感
- コルクや軸の剛性に細かな違いあり



スペックには現れないコルクの部分や軸の剛性(接着部)に違いがあるんですね。
耐久性は500よりも600の方が高いはずですが、消費量としてはクラブ運営者の実感としては差を感じません。。。



ぺつかず。。。ブログにこれ書いていいん?



600の方が耐久面も期待されがちなんだけど、
正直、消費量はあまり変わらないんだよ。
筆者はシャトルを捨てる前、まだ折れていない羽根をボキボキ折って、強度を確認する変人です。(NEW OFFICIALは凄いです)
AEROSENSA500


かつて「STANDARD(=基準)」という名前だったAEROSENSA 500。その名の通り、まずはこのモデルを基準に、上位や下位のシャトルを検討するのが一般的です。
AEROSENSA 600の反発感に強いこだわりがなければ、AEROSENSA 500の方がコストパフォーマンスの面で優れています。
定価:オープン価格/ダース
特徴:
- バランスの取れたオールラウンダーモデル
- どのパラメータも及第点
- 利用しているクラブが最も多いと思われる


このクラスは他社の紹介記事を書いていますので、こちらも参考にしてください。
3.Practice
お財布に優しいカテゴリー
『Practice』カテゴリーのシャトルの値段は¥3,000/ダース程度から。
飛行性能は他のカテゴリーに対して劣るのですが、YONEXのシャトルは全体として品質が高く、このカテゴリーでさえ比較的良好です。
このカテゴリーはシャトルが安価であり、次のようなチームにおススメです。
- フレームショットを頻発してしまうメンバーが多い
- 打感や飛行性能にこだわらないメンバーが多い
- シャトルを大量に使用する活動を行う
初心者・ブランク経験者にはフレームショットなどによって一発でシャトルを破損させるリスクがありますので、あまり高額なシャトルはおススメできません。
コンポジットコルクを採用している
シャトルの先端のコルクには『コンポジットコルク』が採用されています。
コンポジットとは『合成』という意味です。人工と捉えて頂いて構いません。


天然コルク品と比較すると、人工コルク品は反発力がやや弱く、飛ばない印象を受けます。
その代わりに、安価な製品になることが多いです。
打感・反発感にこだわるメンバーが多い場合には、天然コルクの製品を選ぶことをおススメします。
AEROSENSA 300





このシャトルはいい意味で一癖も二癖もあります。
価格:¥3,905/ダース
耐久性が高い!?
耐久性が『羽根が折れるまでの時間』と定義した場合、AEROSENSA300は
『High Grade Practice』カテゴリーのシャトルに匹敵します。
むしろAEROSENSA300の方が優れていると感じることもあるほど。



すごいやん!!



ただ、飛行能力は変わっていきますので注意してください。
羽根が折れていなくても、打感は重くなり、打ちごたえは無くなっていきます。
上位のシャトルと、コルクの性能差がはっきりと出てしまいます。
しかし羽根が予想以上に強く、羽根折れしか確認しない人とっては飛行性能の変化に気が付かない場合もあるでしょう。



良くも悪くもコルクの大切さが分かるシャトルです。
羽根の形はばらついている。
羽根の形にはカットされているものや、上級シャトルに似たものなど、さまざまな形状が混在しています。この点も、価格の安さに繋がっているのでしょうか。
AEROSENSA 200


価格:¥3,300/ダース
YONEXの水鳥のシャトルの中で、最も安価なシャトルです。
先にも記述しましたが、YONEXはこのクラスでも飛行性能が良く、大きなブレや偏心はありません。ただしAEROSENSA200はYONEXのどのシャトルよりも羽根が折れやすいです。
アヒルの羽根


AEROSENSA200は「アヒル」の羽根が採用されています。
水鳥シャトルには「ガチョウ」か「アヒル」のどちらかの羽根が使われることが多く、次のような特徴があります。
耐久性が高く、高価。高級な羽毛布団にも使われる。
ガチョウに比べて脆いが、安価。白く綺麗なことが多い。
アヒルの羽根が採用されるこのシャトルは、数分のクリアだけでも羽根が折れてしまうこともあります。特に乾燥する冬季には顕著になります。


一方で強打を行わないプレーヤーであれば、ゲームでも問題なく使用できます。
初心者の多いレディースチームなどにも適しているでしょう。



個人的な意見ですが、私は300より200の打感が好きです。



友達の羽根が。。。
まとめ|バドつくのおすすめ


バドつくでは、最初は次の3種類のシャトルの中から、ご自身にあったもの選択していただくことをおススメします。
NEW OFFICIAL…性能を考慮すれば高くない?高い満足度。
AEROSENSA500…性能価格のバランスが最高。
AEROSENSA300…上手く使用すれば、素晴らしいシャトル。
どのシャトルを使う場合にも、比較されがちなYONEXのシャトル。
それぞれの特徴を捉えて最良のシャトルを選択してください。
この記事が参考になれば幸いです。
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