自分のチームの『ブランド化』と聞くと大げさな印象を受ける人も多いかもしれません。しかし、多くのチームが知らず知らずのうちに行っていることがあります。それは
『自分のチームが何かを現すことができるもの』があると、チーム内外においてチームに惹きつける力を強くすることができます。
特にチーム名は後から変更しにくい場合が多いので、後悔のないよう、最低限の知識は身に付けておきましょう。
ブランディング
ブランディング、またはブランドマネジメント (英: branding, brand management)は、ブランドに対する共感や信頼などを通じて顧客にとっての価値を高めていく、企業と組織のマーケティング戦略。
ブランディング – Wikipedia
ブランディングの成功例
ahamo
『ahamo』は2021年3月26日にDOCOMOが導入した携帯電話の料金プランです。
同年の8月には契約者数が180万人を超えたと発表されました。
それまでDOCOMOには料金プランのブランドが存在していませんでしたが、はじめて『ahamo』という名前を付けることで、『今までのDOCOMOのプランとは違う』ということを明確に打ち出すことができました。
民間のバドミントンチームにおけるブランディングとは
NTT DOCOMOの例と比較すると、スケールがまったく違うのですが、民間の私達が所属するチームにもブランド力は必要になります。
チームの外から見たブランド
とある仮想の募集掲示板です。
あなたはバドミントンをする場所を探しています。
どちらの募集の連絡先に連絡を行いますか?
おそらく右側の募集を選択するのではないでしょうか?
左側は『なんか怖い。。』と思う人もいるのではないでしょうか。
でも、あなたは両チームがどんなチームかは分かっていません。
実際には左側のチームの方が良いチームなのかもしれないのに、右側の方がしっかりと活動している印象を持つでしょう。
右側はチーム名があるだけで、信頼性が増しています。
そして、それが既に知っているチームだった場合、その信頼性はさらに高まります。
チームの内側からも効果がある。
信頼性が増すのは、チームの外からだけではありません。
所属するメンバーにも効果があります。
あなたは所属するグループの名前が、もし無かったら所属し続けているか、想像してみてください。
とてもモテる男性がこう言っていました。
合コンで、みんなの共通の趣味を見つけて『〇〇同好会』って名前をつけるんだ!ラーメンとかな!それだけで何回でも集まれる。
チーム名を付けて、結束を高めています。。。
バドミントンチームにおけるブランディング
バドミントンチームにおいてブランディングをすることは、
外からも中からも信頼感や安心を得て、チームに惹きつける力を与え、チームの持続可能性を高めていることに他なりません。
でも印象の話ですので、ブランディングをかなり平たく言うと
『ちゃんと活動している』ではなく、『ちゃんと活動している感を表すこと』です。
でもこれが大切なんです。
当然ですが、嘘はダメです。
たとえばSONYやTOYOTAは、SONYやTOYOTAじゃなくなれば、
良いものを作っても売れなくなります。
チーム運営も一緒で上記のSONY、TOYOTAを自身のチーム名に置き換えてください。
努力が実らないのは、本当に勿体ないことなんです。
良い物が売れるのではない。売れた物が良い物なのだ
引用元:誰が最初に言ったのかわかりません。
せっかくチームを作るなら、良い物を作るだけでなく、売れるようにしてあげましょう。
そして売れるチームは良いチームとなり皆から魅力的に映るでしょう。
チームのブランド力を高めるもの
ブランド力を高めるものは、以下のようなものがあります。
- 名前
- ロゴ
- ホームページ
- SNS
- 口コミ
このページでは、
1.名前
の説明を行います。
特に 1.名前 2.ロゴ の2つは一度作ってしまえば、メンテナンス不要で半永久的に効果が大きくなるものです。
チームの名前の付け方
ここからはチーム名の付け方を色々な側面から紹介します。
被らなければOK
い、いままでの話は。。。
名付けには『差別化』『個性付け』という役割があります。
そして活動を続けていけば、自然にその名前に価値が生まれてきます。
よって基本的には自由に付けて良いのですが、他の組織と被ることだけは避けましょう。
他の組織にはバドミントンチーム以外のものも含みますが、まずはバドミントンチームを優先しましょう。
付けようとしたチーム名がGoogle検索でヒットしないか確認しましょう。
ブランディング目線の名前
もしかしたら、名前だけで人気になるかもしれないのは、ブランディング目線の名前です。
①発音しやすい名前
大事なのは音です。
実際に口に出してみましょう。
発音しやすいことで、会話に出しやすく愛着が沸きやすいうえに、
分かりやすく、覚えてもらいやすくもなります。
また響きからセンスの良さを感じることもあります。
1.『minton』
2.『ゴルバチョフ』
さて、どちらが発音しやすいでしょうか?
②トレンドの影響を受けにくい名前
- 〇〇バド
- 〇〇シャトル
- 〇〇BC(バドミントンクラブの略)
という名前は王道ですが、10年後も古臭くは感じないでしょう。長く続けるためには、少し意識してみましょう。
トレンドの影響を受けるって少ない気がするんやけど、
たとえば、どんなんが影響受けるん?
鬼殺隊とかかな。
※鬼滅の刃です。
※ ゴルバチョフや鬼殺隊というバドミントンチームがないことは確認しました。 m(__)m
③オリジナリティーがある名前
全然、見たことも聞いたこともない名前も有効です。造語を作ってしまっても問題ありません。
たとえば、どんなんがある?
先に紹介した『ahamo』かな。
短い中に色々な意味が含まれているんだって。
とてもブランド力の強い名前
土地名
名前に土地名が含まれている、特に広めの地域の名前が入っている場合は、非常に強いブランド力を発揮します。
それは土地名自体にブランド力に備わっているから。
歴史が浅くても、しっかりとした活動をしている印象を受けますし、
ジュニア向けのバドミントンチームであれば、安心感・信頼を求める保護者への印象は抜群に良いでしょう。
ただし、
すでに使われている可能性があります。しっかりと調査をおこないましょう。
Google検索での被検索性
今の時代はインターネットで検索をしてくるプレイヤーも多いです。
そのときの検索ワードは、
『土地名』+『バドミントン』+『クラブ or サークル』
であることが多いので、
チーム名に土地名が含まれていることが、圧倒的に有利!!!な時代もありました。
キーワードと名前が一致しているからです。
2021年現在でも有利ではありますが、Googleのエンジンも進化し、キーワードがチーム名とは別の場所に記載されていても評価してくれます。
そのため、その有利さは少なくなっている印象があります。
ピンポイントでチーム名が
『土地名バドミントンクラブ』の場合は
いまだに凄いですけどね。
誕生した瞬間にビッグクラブになりそうや。
【重要】つけたチーム名の魅力は、あとからでも増やしていけます。
名付けた直後はブランド力が無くても、そのチーム名には、あとから魅力を付加させていくことができます。
それがブランディングです。
筆者の場合
筆者は『しろくまクラブ』というバドミントンチームを作りましたが、体育館カード登録に向かうまでの電車内で考えたものです。作った当時は、これで良かったのかなと思うこともありましたが、今となっては皆に愛される名前になりました。
それに対して『バドつく』は、結構ブランディングを意識して命名しました。
今は、しろくまクラブの方がブランド力は上だなと感じているので、どちらにせよ名前の魅力は育てていかなければいけないものだなと感じています。
まとめ
バドミントンチームはブランディングによって、
外からも中からも信頼感や安心を得て、チームに惹きつける力を与え、チームの持続可能性を高めることができる。
名前の付け方
- チーム名は他と被らないように注意しよう。
- ブランディング目線の名前は下の3つ
①発音しやすい名前
②トレンドの影響を受けにくい名前
③オリジナリティーがある名前
- 土地名はそれ自体にブランド価値がある。
- 名付けた直後は名前にブランド力が無くても、あとから付加させていくことができる。