バドミントンチームを運営していると、立上げの当初はモチベーション高くやっていたことが、だんだんと出来なくなっていく場合があります。一方で、長い間継続できているチームや、時間が経つにつれて、どんどん上昇していくチームもあります。その秘密は行動の「習慣化」にあります。
この記事では以下について、記載しています。
・「習慣化」の効果
・バドミントンクラブ・サークルの運営で「習慣化」できること
・「習慣化」で気を付けること
「習慣化」の効果
生活の中では多くのことが習慣化されている
University of Southern Californiaの社会心理学教授であるWendy Woodによると、毎日の行動の40%が、ほぼ同じ状況下で行われていることだそう。何をしているか深く考えず、無意識のうちにやっている習慣化した動作が、半分近くも占めているのです!
STUDY HACKER|これからの学びを考える、勉強法のハッキングメディア
みなさんの生活の中では、例えば以下のようなことが習慣化されています。
- 朝起きたら歯を磨く
- トイレの後は手を洗う
- 車に乗ったらシートベルトを締める
- 挨拶をする
人によっては、もっともっと色々なことを習慣としていると思います。
思考・意思の強さ・モチベーションが不要になる
一度習慣になってしまうと、そこに「意思・やる気」という要素はいりません。
「朝起きてから会社に行くまでに行うこと」は、ほとんどの人が無意識に同じことを繰り返しています。
「慣れ」というのは、大きな力を秘めており、
例えば、通勤・通学で長い道のりを通うのも最初は辛いかもしれませんが、慣れてしまうと最初ほど苦を感じなくなります。
これは結局、長い道のりを無意識でいることができるようになったからです。
やらないと違和感がでてくる
習慣化をどんどん極めていくと、やらない方が違和感がある状態になります。
やめる方に意思が必要にさえなります。
「習慣化」できると、複雑で難しいことも続けられる
「習慣化」ができてしまうと、考えなくても物事を行うことができるようになります。
周りからは、よくそんなことを続けられるなあ。
と思われることも、本人にとってはあまり苦でないことも多いのです。
自分を「習慣化」によって騙してしまえば、機械のように働かせることも出来てしまいます。
この習慣化を用いて大きなことを成し遂げた有名な元野球選手のイチローさんがいます。
バドミントンクラブ・サークルの運営で「習慣化」できること
継続ができないバドミントンチームは多い
バドミントンチームの運営にとって「継続できるか」は大きな課題です。
一見すると、上手くいっているチームも1年後は、まったく違う姿をしていることも少なくありません。
その原因は、
習慣化できている部分が少ないから。
チーム運営において「瞬発力」と「継続力」の両方が大切にはなりますが、
- 習慣化を行うことで、継続力が向上
- 余力を残すことで、瞬発力が向上
というのが最も望ましい姿になります。
ほとんどのことは「習慣化」できる!!!
例外は後ほど記載しますが、
ほとんどのことは「習慣化」することが可能です。
ぺつかずも最初の3ヵ月くらいは大変やったけど、そのあとは結構余力があったよね。
サークル運営で習慣になってた一部を紹介します。
上記、お風呂除いて15分~30分。
こういった単純作業はほぼ無心で行っていました。
Youtube流したり、音楽聞いたり、歌ったりしとったもんね。
最初は面倒くさいなーと思ってましたが、慣れてしまうと
何とも思わなくなりました。
ただし闇雲に作業・処理を行っていると、「習慣化」はされません。
「習慣化」するために行うこと
大切なのは「スイッチ」と「順序」です。
スイッチ
スイッチとは、習慣化されたものを呼び起こす「きっかけ」です。
上の例だと、
「バドミントンの活動から帰宅したこと」がスイッチになっていました。
その他にも、シートベルトを締める習慣は、車に乗車するというスイッチが押されていますよね。
楽天スーパーセールのお知らせで、シャトルを買う!とかね!
メンバーからのLINEをスイッチに、作業開始することも多かったね。
順序
習慣化をするためには、同じことを繰り返さなければなりません。
同じ作業を行うにしても、都度順序を変更してしまうと、考えて作業する必要が出てきてしまいます。
帰ってきて、先にお風呂に入ってしまえば、、、寝ます!!
そうなると、次の活動までに考えて作業しなくちゃならんから、苦痛なんよね。
体育館の抽選や空きの確認も、時間を決めて行っていたから、だんだんと何にも意識しないで見るようになってました。
なんか空きが出やすい時期とかも見つけとったよね。
「習慣化」できないことは、●●●。
習慣化できないことは「繰り返し同じことができないもの」です。
バドミントンクラブ・サークルの運営では、以下の2つが最たるものになります。
トラブル対応
何と言っても同じ動きが取れないのは、トラブル対応です。
トラブルは「会場予約に関するもの」「メンバー間のもの」「お金に関するもの」「著作権に関わるもの」など
筆者も色々と経験してきましたが、どれも大変労力が掛かりました。
運営を辞めたくなるのは、こういったことで負荷が増大してしまい、習慣化されたことまで行えなくなるときです。
イベント
イベントは、「普段と違うこと」をすることで、チームに良い刺激を与えることが目的になります。
過去に行ったもの繰り返しているようでは、だんだんと目的を達成できなくなってしまいます。
恒例行事のように同じことをする場合でも、毎回オリジナリティを出さなくては、本来の趣旨からは離れてしまいます。
習慣化の難しい項目になるでしょう。
むかし、同じ月に
イベント2回やったあと、トラブル対応しとったことあったね。
睡眠時間取れないし、生きた心地がしなかったよ。
無理は禁物だね。
「習慣化」で気を付けること
環境の変化で習慣は失われやすい。
環境の変化は、例えば「引っ越し」が挙げられます。
「バドミントンの活動から帰宅したこと」を習慣のスイッチにしていた筆者は、その後、引っ越しを行いました。
すると、帰宅の時間が変化し、家のドアからパソコンの距離や、シャトルの置き場も変わってしまいました。
そのことで違和感が生まれ、無心で行えた習慣はやや失われてしまいました。
「引っ越し」以外にも、「転職」「コロナ」など環境の変化があった場合には、もう一度、習慣化を意識する必要があります。
習慣は引継ぎができない
自身が習慣化して行っていた運営の仕事を、他人に引き継ぐときには注意が必要です。
習慣化されたものは、知らないうちに複雑で難しいものになっている可能性があります。
そして引き継がれる側も、考えるのは面倒なので「本質」ではなく「手法」を知りたがる場合が多いです。
ここで手法のみを伝えて引継ぎを行ってしまうと、引き継がれた側は大きな負担を感じてしまうでしょう。
最悪の場合、途中でやめてしまうかもしれません。
大切なのは、「本質」を伝え、「手法」は引き継がれた側に習慣化しやすいように考えてもらう。
ということです。
悪いことも習慣化される
例えば「やらない」ということも習慣化されます。
そして処理の品質を「雑にする」ことを習慣化してしまうこともあります。
どうせ習慣化するのであれば、良い習慣を身につけたいものです。