この記事は、スポーツサークル・クラブのホームページを作るか悩んでいる方に読んで欲しい記事です。
結論から申し上げますと、必須ではありません。
筆者はバドミントンサークルの運営において、活動の初期からホームページを作成してきました。
そのうえで有用であっても必須ではないと考えます。
必須でない理由
スポーツ系サークルのホームページを作る一般的な目的
メンバーの募集
多くの方がホームページ作成の主な目的として「メンバーの募集」を挙げると思います。
しかしホームページの作成が、たくさんのメンバー応募に結び付くとは限りません。
ホームページは見られて初めて意味がある
ホームページはそのサークルの看板なのですが、大勢に見られる場所に置けるとは限りません。
サークルのホームページへの訪問ルート
サークルのホームページへの訪問は、主に「Google」「Yahoo!」「Bing」などの検索エンジンから行われます。
一般的な検索ワードは、
『地名』+『バドミントン』+『サークル』
などです。
どのくらいの人が見てくれるか。
Googleなどの検索の結果、どのくらいの人がアクセスしてくれるのでしょうか。
検索順位 | クリック率 |
---|---|
1位 | 28.5% |
2位 | 15.7% |
3位 | 11.0% |
4位 | 8.0% |
5位 | 7.2% |
6位 | 5.1% |
7位 | 4.0% |
8位 | 3.2% |
9位 | 2.8% |
10位 | 2.5% |
2ページ目 | 1.0%以下 |
1位は28.5%の確率でクリックされるのですが、2位になると半減。4位以下は10%を割り、2ページ目はもうほとんど閲覧されません。上位に検索されるようにしなければ効果は薄くなります。
メンバー募集専用のサイトの存在
サークルメンバー募集掲示板で最もシェアの高い『スポーツやろうよ!』さん。
『地名』+『バドミントン』+『サークル』の検索ワードでは、通常『スポーツやろうよ!』さんが上位にランクされます。
筆者のサークルの実績
筆者のサークルでは、『自身のホームページ』と『スポーツやろうよ!』の両方でメンバーを募集することがありました。
その時の筆者のホームページは、『地名』+『バドミントン』+『サークル』の検索で1ページ目には入っていました。さて結果は、
ホームページからも結構来とるやん?
そう思うよね!でもね、
スポーツやろうよ!にはホームページのリンクが張れるんだ!
ホームページから問い合わせをしてくれた人の中には、『スポーツやろうよ!』を経由してきてくれた人が含まれるのです。しかし逆はありません。
メンバーをたくさん集めたい場合、検索順位が超上位でない限り、集まる人数は、
スポーツやろうよ!>ホームページとなります。
SNSの普及
2024年現在は、Google検索が主流ですが、徐々にInstagram/Twitter/Facebook/LINEなどのSNSを利用したメンバー募集も増えてきています。
双方向のやり取りが容易なSNSは、メンバー募集に適しているため、今後さらに普及する可能性があります。
ホームページを作る真の目的
メンバー募集だけであれば、専用の募集サイトが有利な場合が多いのが現実です。
それではなぜホームページを作成するのでしょうか?
サークルの内容を正確に伝えることができる。
メンバー募集専用のサイトでは、一覧性を高めるために、サークルの活動内容を1ページに収める必要があります。テキストの装飾も限られており、重要な内容を強調するのが難しいです。
一方で、ホームページを作成すれば、表現は自由です。大切な内容を強調でき、細かいルールも掲載可能です。また画像・動画も自由に使えます。
信頼性が上がる≒ブランディング
残念ながら、メンバー募集専用のサイトには、実態のないサークルや勧誘行為のあるサークルが紛れていることがあります。
一方で、手間が掛かっているホームページを作成することで、しっかりとしている印象を受けたという意見をよく聞きます。
定期的な更新履歴が残らないメンバー募集専用サイトと違い、ホームページは更新履歴を残すことで、信頼性が向上します。
特に、年少向けのクラブでは、親御様の信頼を得るためにも、ホームページの活用が有効です。
先に説明したSNSでのメンバー募集が主流になり、そこでサークルを紹介するときにも、ホームページの有無が信頼性に影響します。
ホームページは更新し育てることで、閲覧者に自分のサークルやクラブの印象を向上させる力が生まれるのです。
ホームページのメンテナンスは、バドミントンサークルのブランド力の向上=ブランディングにつながります。
メンバー募集の強化
さまざまなサークルのホームページを見ていると、メンバーを集める力が『スポーツやろうよ!』などのメンバー募集サイトよりも弱い場合がほとんどです。
ただし、Googleの検索結果で『スポーツやろうよ!』と同じか、それ以上の位置に表示される場合は話が変わります。このようなホームページが作成できれば、非常にメンバーが集まりやすい環境を整えることができます。
ニッチなコンセプトを持つバドミントンサークルなどは、戦略的に検索順位の高いホームページの作成が必要となる場合があります。
ホームページのデメリット
手間がかかる
放置すると逆に信頼性が下がる。
更新しないと、管理が行き届いていない印象を与えたり、最悪の場合、活動していないと判断されることもあります。
SEOの知識が必要
SEOは検索上位に表示させるためのテクニックであり、単純にキーワードを詰め込むだけでは効果がありません。正しい方法を学ぶには一定の知識が必要で、効果を出すのに時間がかかります。
また、不自然にキーワードを詰め込むと、検索エンジンからペナルティを受けることがあります。
コスト
無料で作成できるホームページもありますが、目的を達成するためには、多少なりともコストがかかることがほとんどです。
どんな人がホームページを作るべきか
まとめ
ホームページには
- 活動内容を正確に伝える
- 信頼性を上げる
- メンバー募集の強化
という3つの効果があり、これらを求めている人は、ホームページが必要です。
一方で手間・コストというデメリットがあります。
メンバー募集専用サイト(例えば「スポーツやろうよ」など)は、メンバー集めに強力であり、バドミントンサークルの運営には十分対応できる場合が多いです。
このことを考慮し、上記の3つの効果が必要な方は、是非ホームページの作成を検討してみてください!