本記事は主にダブルスを行うバドミントンのサークルなどを運営していて、
・どのように組み合わせを作ればよいか悩みがある人
・より良い組み合わせを求める人向け
に執筆した記事です。
1.トランプ
最も手軽な組み合わせ手法
どこでも入手できるトランプは、実は昔からダブルスのペア決めに用いられてきました。
その理由は、♡♧♢♤の4つの柄があるためです。
例えば1コートは「♡1と♧1」VS「♢1と♤1」と決めておけばよく、毎回参加者でトランプを引くことで組み合わせを決めることができます。
コストも準備もほぼゼロ、圧倒的な手軽さ
トランプはすでに所有している場合も多く、無ければ100均で購入したり、忙しい方はAmazonで購入すれば簡単に入手できます。
ゲーム前の『運試し』が生む、一体感
バドミントンをする前に、トランプガチャという別のゲームを体験することで、楽しい雰囲気になったり、特に初顔合わせのメンバーは、緊張がほぐれたりする効果があります。

完全に運に委ねる賛否と、管理工数の多さ
さて、肝心な組み合わせが、完全に運に委ねられることが大きな課題です。
ぺつこえ?なんでなん?運の方が均等にバラけそうやん。



あ、さてはぺつこは算数が苦手だな?
じゃんけんで、勝ち負けが均等になりますか?
2人でじゃんけんをして、あいこならやり直しとすると、勝つ確率も、負ける確率も50%です。
さてバランスをとりたいなら、1回目が勝ちなら、2回目が負けとしたいですね?
そうやって、10試合勝ち負けが交互に繰り返され、5勝5敗になる確率は、なんと0.2%です。
奇跡が起きないと達成できません。



たった2人だけで、、、



連勝したり、連敗したり、なんなら8連勝の方が確率が高い
複数人、複数コートが要素になる場合は、この比ではなく、ほぼ確実に偏りが発生します。
ダブルスの組み合わせの公平性を保つために、何万分の1というような計算がされているのが、次の乱数表以降の仕組みになります。
休憩のコントロールが難しい
トランプのもう1つの弱点は、休憩者のコントロールでしょう。多くは、休憩者に次回の試合のクジを引く優先権を持たせることで、対応します。ゲーム参加者の中から次に誰が引くのかは、別の仕組みを用意する必要があります。
トランプガチャは飽きる
スタートアップ時には楽しかった、トランプガチャ(運)。しかし、3ヶ月、半年と時間が経過していくことで、新鮮味は薄れ、億劫な作業になっていきがちです。
2.乱数表
トランプの「運」という不確定要素を排除し、全員が平等に試合ができるよう設計されたのが「乱数表」です。
数学的にデザインされた「公平な設計図」
乱数表とは、あらかじめ決められた人数とコート数に対して、「何番と何番が組み、何番と何番が対戦するか」がすべて計算され、表にまとめられたものです。
人に番号を割り当てることで、一意に決まる組み合わせ
まず参加者に番号を割り当てます。 受付の名簿順に「あなたは1番、あなたは2番…」と決めていったり、トランプやクジを引くなど、各団体でオリジナリティのあるところです。
- 1番の人は、乱数表の中の『1』と書かれた場所に登場する
- 参加者は、自分の番号が表のどこにあるかを探して、コートに入る
こうすることで、例えば「16人が全員、違う人と2回ずつ対戦する」といった複雑な組み合わせを、名前を書き換えることなく実現できる仕組みです。


高い閲覧性
乱数表は、A4、A3など大きな紙で印刷することができるため、次項の無料アプリを上回る閲覧性を誇る場合が多いです。
計算し尽くされた公平性と引き換えに、たった一人の欠員で崩れる脆さ
乱数表は、
- コート数
- 参加人数
という2つのパラメータの場合分けがあり、要は何パターンも紙を持つ必要があります。
つまり、一人途中で欠員がでたり、参加者が増員されると、利用する乱数表が変わってしまいます。
その際に、番号を少なくとも一部の参加者に再割り当てするのですが、それまでの試合履歴を考慮できないことがほとんどです。
2週目は番号のリセットというロスも
乱数表は、すべての組み合わせが記載されている訳ではありません。
例えば、3コート(12人)の組み合わせは全部で15万通りを超えますが、それが網羅されているわけではありません。
したがって、回数が揃った段階で終了している場合が多く、その都度、番号再割り当てというロスが発生します。
3.アプリ
近年主流となっているのが、無料アプリ。(一部有料もあります)
当初こそ、単純に紙の乱数表を電子化したものが多かったですが、付加価値がついたアプリが多数リリースされています。
- ペア固定やミックスダブルスが指定できる
- 名前が入力できる
- 途中参加や退出を考慮してくれる
- 試合結果が記録できる



なんか現代的になってきた!


『競技ペア決めコート振り分けアプリ』はバドミントンを意識したUIで、多くのサークルで利用されています。
道具が一気に減る
乱数表までは、紙やクジ、番号札などアナロググッズが多数必要でした。
アプリを使うとアナログなアイテムはコート番号札などに限定され、現代人が常に所持しているスマートフォンに集約されます。
ラケット競技であるバドミントンは、特に道具が多いスポーツですので、運営グッズが減るのは非常にありがたいことです。
メンバーに情報が付加できる
電子化の恩恵は省グッズ化できることにとどまらず、メンバーに情報が付加できることも大きな要素です。
番号ではなく、名前を表示することで、サークル内の名前の認知が一気に進む。これは呼び名を決めるというコミュニティ形成において大変重要なことを大きくサポートしてくれます。
また性別情報や、スキルの情報が加わることで、乱数表では実現できなかった、『あえての偏り』を実現できるようになりました。
盲点。伝達手段と操作に難あり
アプリで生成された組み合わせの伝達手段は、基本的には、主催者の声に頼っていました。
次点で、大型タブレットに表示を行い、デジタルサイネージ化するというものですが、スマートフォンでの操作を主軸においているため、視認性は紙の乱数表に劣るポイントの1つではありました。
昨今はLINE等でシェアする機能を有するものも登場していますが、活動中にスマートフォンなどのデジタル端末を何度も操作しなければならないというのが、デジタル途上の証であり、乱数表が残り続ける理由でもあります。
4.SaaS(Courtone)
2026年にリリースされたCourtone(コートン)は、組み合わせだけではなく、それに関わる管理すべてをデジタルトランスフォームするSaaS(Software as a Service)です。



ぺつかずが、開発者の一人なんです。



いろんなサークルの代表の方の顔を思い浮かべながら開発しました。


- 全てをクラウド上で管理
- ペア固定や回数均等はもちろん、3回に1回はミックスなど複雑なルールが適用可能
- 状況はメンバーのスマホ・スマートウォッチにリアルタイム共有
- ゲームの自動進行
- メンバー側からも希望操作が可能
- 音声ガイドが進行をアシスト
- 日本人の名前に特化したスマート表示
- スクロールの既成概念を取り払い、どのデバイスでも視認性を最大化
- 活動履歴の自動蓄積
- コート番号札すら不要にするMAP表示
etc
主催者から『一人のプレイヤー』へ。操作ゼロへ。
Courtoneは、超高機能であるにも関わらず、スタートボタンを押せば活動中の操作が必要がないように設計されています。
リアルタイムにメンバーには指示を出し、最後は終了時間から逆算し、自動でゲームを止めてくれます。
途中の操作は一切不要で、メンバー同士のコミュニケーションや、試合に集中することができます。
ついに管理者が不要になる
Courtoneはクラウドにある頭脳を動かします。
つまり管理者が家にいて、そこから操作を行っても問題ありません。
また管理者権限をメンバーに割り当てることもできるため、管理者が風邪を引いたり、急な予定が入った場合でも臨機応変に対応ができます。任せかれたメンバーも、ボタン1つで楽々操作できます。
これは、現地に行かなければならないという管理者の十字架をついに解くものになります。
常に進化し続けるCourtone
2026年にリリースされたver.1.0の時点で、
サーバーサイドエンジニアさん、サウンドエンジニアさん、デザイナーさん、知的財産権に関わる弁理士さん、各クラブの代表者さんなど、すでに多くの方にご協力をいただき、素晴らしい形になっています。
しかしながら、ver.1.0の時点では構想全体の2割程度の機能しか実装がされていません。引き続きたくさんの方のご協力を得ながら、開発が続いていきます。インフラを維持し、サーバーへの同時接続負荷に耐えうる安定した環境を提供し続けるため、SaaS(Software as a Service)という形態を選びました。
AI時代の中、進化し続けるCourtoneにご期待ください。



ぺつこは、知っとるんやけど、Courtoneが目指す世界は確かにすごい。あとは、ぺつかず達がちゃんとやり切るか。



使命感をもって開発していますよ!
まとめ



あらためて、トランプや乱数表の良さも分かった記事やった。



皆さんにとって最適な「運営スタイル」を選んでくださいね。
| 項目 | トランプ | 乱数表 | アプリ | SaaS |
| 公平性 | 運次第(偏り大) | 高い(静的) | 高い(動的) | 高い(最適化) |
| 柔軟性 | ある意味で柔軟 | ほぼ無し | 有り | 最高 |
| 活動中の負担 | 絶えず関与 | 増・欠員時に大きい | 操作・伝達に縛られる | ほぼゼロ(自動進行) |
| 適正規模 | 小・中規模 | 小・中規模 | 全規模対応 | 全規模対応 |
| 未来への進化 | なし | なし | 停滞気味 | 進化し続ける |
いつもバドつくを読んでいただき、ありがとうございます。
一緒にいいチームを作っていきましょう。











