前置きとして
筆者は『たくさんの人に参加して楽しんで欲しい』とは思っていますが、『たくさん参加する人だけ集まって欲しい』とは思っていないので、実は該当しません。
極端な話、1年に1回という七夕のような参加でも歓迎しています。
でも、一般的に『たくさん参加してくれる人に加入して欲しい』という悩みは、バドミントンサークル運営でよくある話です。
なぜそう思っているかで答えが変わります。
『たくさん参加してくれる人に加入して欲しい』 という悩みを抱えている場合、大別して2つの理由があります。
①人が集まらずに活動が成立しない
- サークルの所属人数は十分なのに、活動日によっては参加者が少ない
- 参加者が少ないと、赤字になり活動が中止となることがある
②少人数での活動を希望する
- 大会で良い成績を目指して活動しているが、パートナーの出席率が低い
- 連携の向上や自身の活動量が不足し、目標が達成できない
悩みの本質は異なる
①は『お金』の問題
②は『人』の問題
同じ悩みでも対処方法がまったく違います。
①お金の問題の場合の対処方法
『いつ参加してもいいですよ(自由参加型)』とメンバー募集をかけて『参加してくれないと、参加費が足りず活動ができない』というのは、想定の範囲内だと思います。
しかし『活動を安定させたくなった』ので、悩まれているのだと思います。
その場合は、あらかじめ『予算』を組むことのできる集金方法に変更することをおすすめします。
おすすめは準定額制
あらかじめ予算を組むことのできる集金方法はいろいろとありますが、
もっともおススメなのは『準定額制』
『準定額制』 は必ず必要な固定費(会場代など)を定額で事前に集金する方法です。
変動費(シャトル代など)は参加時に集金すればよいので、
赤字になることはなく、少人数による中止は無くなります。
ある程度の人数が在籍していれば、100~200円/月という少額でも成立する場合があるのが準定額制の良いところです。
②人の問題の場合の対処方法
所属人数を増やしたくない
・チームで好成績を上げることを目的としている場合
・そもそも登録人数に上限が設けられている場合
・所属によって何らかの業務・費用が増えてしまう場合
・メンバー管理をできる限り体育館・現地で行いたい場合
など、所属人数を増やしたくない理由は多くあります。
この場合には、参加率の高い方に加入をしてもらった方が理想的に活動ができます。
前提として募集要項には必ず記載する
募集の要件として、例えば
というように参加頻度に関して明記をしておきましょう。
- 月に1回以上
- 2回に1回程度
など
注意点すること
『基本的に全ての活動に参加できる方』という言葉から応募者が受ける印象は、
どんな人がいるか知らないし、活動内容も分からないし、参加頻度を守れる保証はないよ!
です。結果、応募をためらう原因になります。
たとえば、以下のような記述を加えましょう。
①その参加頻度である理由
ex.『入賞を目指しているため』
② 応募者には加入を断れる権利があるということ
ex.『一度体験をしてください』
解決手段は「トライアル」
いくら募集要項に書いてあっても、いざ加入したら参加してもらえない場合は多々あります。
その場合の解決手段は以下になります。
参加頻度を確認してから、加入をしてもらう。
トライアル期間を1ヵ月、2ヵ月間設け、継続して参加してくれることを確認したら、加入してもらいましょう。
当然のことながら、このことは事前に伝えておきましょう。
実は、私もなかなか加入させてもらえないクラブがありました。
そのクラブは1ヶ月間、お金払わなくて良いから!
ちゃんと来てくれたら加入させる!って言っとったね。
続けたい意思があったので、クラブの意向とも合い好印象でした。納得の対応でした。
まとめ
①お金の問題 の場合
予算を組むことができる集金方法にすることで、安定した活動ができるようになります。
②人の問題 の場合
募集要項に、参加頻度に関する文言を明記しましょう。
実際に参加頻度を確認してから、加入してもらうようにしましょう。