バドミントンチームが作成できるオリジナルグッズといえば、ウエアやタオルなど、どのスポーツでも使えるアイテムがほとんどです。もちろんそれも素敵ですが、バドミントンならではの特別なグッズはあまり見かけません。
そこで、筆者が試行錯誤の末、量産できるようになったシャトルケースの作り方を今回はご紹介します。
このシャトルケースはクラブのWEBサイトやSNSに掲載したところ、「作り方を教えてほしい」「購入したい」など、多くのお問い合わせをいただきました。
オリジナルシャトルケースの特徴
- サイズを小さくできる
- デザインが多様
- 防汚性能、保湿性能が向上
作り方
準備するもの
- YONEXのシャトルケース
- カッター(OLFA SPEED BLADE)
- カッターマット
- デザインシート
①YONEXのシャトルケースを用意
以下の点が他社製品より優れているためYONEXをおすすめします。
- キャップの開閉が適度な力でできる
- 筒内のシャトルの滑り具合が適切
- 水鳥シャトルを乾燥から守る金属のシートが内部に貼られている
覆っているビニールは剥がしてしまいましょう。
②デザインシートを貼る
シャトルケースの上下を逆転させ、シャトルのOUT側に、デザインシートを貼ります。
YONEXのケースには、偽物対策としてホログラムシールが貼られており、これが剥がしにくいです。シール部分が残ると段差ができてしまうため、この部分はデザインシートの貼り付けに使えません。
シャトルケースに貼り付けるデザインシートは、PVC(塩化ビニール)で作成しているため、多少のシワも吸収し、仕上がりが美しくなります。
また、ビニール素材は湿気を外に逃がさずシャトルの劣化を防ぐ効果も期待できます。汚れても水拭きが可能で、市販されているシャトルケースよりも耐久性が向上します。
デザインシートの入手は課題になると思いますので、詳細は後述します。
シャトルケースを上下反転させて貼ることで、写真のような仕上がりになります。YONEX製のケースは表面が紙でできているため、ビニール製のオリジナルデザインシートの方がより美しい仕上がりになります。
ビニール素材のシートは、伸びてケースの表面形状にぴったりと追従します。そのため、0.1mmほどの小さな異物でも、突起として目立ってしまいます。机の上を綺麗にして作業しましょうね。
③筒をカットする
いよいよ筒をカットしていきます。
使用するのはカッターです。とはいえ、どんなカッターでも良いわけではなく、こちらを使用してください。
糸ノコやパイプカッターなど、さまざまな方法を試した結果、このOLFA227Bでしか、綺麗に切断することができませんでした。OLFAにも複数のモデルがありますが、黒い刃にフッ素加工が施されたこのモデルを購入することをお勧めします。すごいカッターだと思います。
作業時には、必ずカッターマットを敷いてください。カッターマットは100円ショップでも手に入ります。
シートの段差に沿ってカッターの刃を当ててください。この際、力はほとんど必要ありません。カッターを持っていない手で筒を回してください。重要なのは、カッターの刃を動かすのではなく、筒を回転させることです。まず、軽く1周して溝を作り、その後は溝に沿って刃が自然に入っていきます。
完成
デザインシートの入手方法
今後デザインシートの入手方法を公開し、皆さんのチームでオリジナルシャトルケースを作れる環境を整える予定です。ただし、少し時間がかかるかもしれませんので、気長にお待ちいただければ幸いです。